ヨーロッパの風景に「白」という色彩を添える、清冽な美しさを持つ樹木です。
学名の pendula やドイツ語の Hänge-Birke(ヘンゲ・ビルケ / 枝垂れ樺)が示す通り、枝先が優雅に垂れ下がる独特の樹形が特徴です。その気品ある立ち姿から、欧州では古くより「森の貴婦人(Lady of the Woods)」と称えられてきました。
目次
花写真




| 2020.04, 2026.03 | |
| Nikon D7100, D7500 | |
| ドイツ南西部 |
早春の「白い穂」 撮影:2026年3月上旬


晩春の「茶褐色の穂と新緑」 撮影:2020年4月上旬
花の基本情報
| 和名: | オウシュウシラカンバ(欧州白樺) |
|---|---|
| 別名・通称: | シダレカンバ、シルバーバーチ |
| 学名: | Betula pendula |
| 独語名: | Hänge-Birke(ヘンゲ・ビルケ / 枝垂れ樺) Sandbirke, Weißbirkeとも呼ばれます |
| 英語名: | Silver Birch, European White Birch |
| 科属: | カバノキ科 カバノキ属 |
| 分類: | 落葉高木 |
| 原産地: | ヨーロッパ、アジア北部 |
| 開花期: | 4月〜5月(穂は早春から目立つ) |
| 花色: | 銀白色(開花前)赤茶色(開花時) |
| 実色: | 茶褐色(翼のある小さな種子) |
| 背丈: | 15m〜25m(条件が良いと30mに達する) |
| 花言葉: | 「いつまでもあなたを待ちます」「忍耐」「光と再生」 |
特徴
シラカンバ(Betula platyphylla)の近縁にあたる種です。風によそぐ姿には情緒がありますが、大量の花粉を飛散させる性質があり、その時期は写真を見るだけでもくしゃみを誘うような力強さ(あるいは、アレルギーを持つ方への影響)があります。
穂の表情の移ろい
時期によって劇的に変わる穂の表情は、この樹木の生命力を感じるポイントです。
- 早春の「白い穂」 葉が展開する前、雄花の穂は銀白色の産毛に覆われ、白く輝いて見えます。近くで観察すると、鱗片の隙間から赤茶色の葯(花粉の袋)が覗いているのがわかります。
- 晩春の「茶褐色の穂と新緑」 若葉が芽吹く頃、穂は緩やかに伸びて茶褐色(黄褐色)へと色を変えます。花粉を放出した後の雄花は、そのままの姿で潔く落花します。なお、受粉した雌花は秋にかけて茶色く硬い「果穂」へと成長します。
育て方
日当たり: 典型的な陽樹(独語:Lichtbaumart)であり、日向を好みます。
管理: 非常に成長が早く、太い枝の剪定を嫌う性質があるため、基本的には広いスペースで自然樹形を保つのが理想的です。
注意点: 根が浅く広がるため、極端な乾燥には注意が必要です。
いけばな
花材として使った暁には、写真を載せたいと思います。
| 花材: | |
|---|---|
| 花器: | |
| 花型: |
花材として
花材としては使ったことはありませんが、白い幹の部分を使うと良いのではと考えます。もしくは、花が終わった後の枝垂れた姿は風に吹かれるように使うと良いのかなと思いますが、手に入る機会がないのが残念です。
花に対する個人的レビュー
このレビューは、育てた感想、いけばなで使う時の個人的感想、備忘録です!
オウシュウシラカンバ
メリット
- 美しい白い幹
デメリット
- 花はアレルギーの原因ともなる
