ニオイスミレ(匂菫)Viola odorata

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まだ冬の寒さが残る地面から、一番に春を知らせてくれるニオイスミレ。

小さな花姿からは想像もできないほどの甘く高貴な香りは、かつての王侯貴族をも虜にしました。足元にひっそりと咲くその姿を見つけると、ようやく厳しい冬が終わったのだと心が温まります。

目次

花写真

2020.00
Nikon D7100
ドイツ南西部

花の基本情報

和名:ニオイスミレ(匂菫)
別名・通称:スイート・バイオレット、マーチ・バイオレット
学名:Viola odorata
独語名:Duftveilchen(ドゥフト・ファイルヒェン) / Märzveilchen(メルツ・ファイルヒェン)
英語名:Sweet violet
科属:スミレ科 スミレ属
分類:常緑多年草
原産地:欧州、北アフリカ、西アジア
開花期:2月〜4月
花色:
実色:
背丈:10cm〜15cm
花言葉:「謙虚」「誠実」「高尚」「秘密の恋」

特徴

その名の通り、非常に強い芳香を持つのが最大の特徴です。この香りは「イオノン」という成分によるもので、嗅いでいるとしばらく香りが分からなくなる不思議な性質を持っています。

植物学的には、花が咲いた後に閉鎖花(へいさか)という、開かない花を地面近くにつけて自殖する戦略を持っています。また、種子には「エライオソーム」というアリが好む物質が付着しており、アリに種を運んでもらうことで生息域を広げるという、小さくとも賢い生存戦略を持った植物です。

育て方

  • 場所: 木漏れ日の当たる「半日陰」を好みます。ドイツの庭では、大きな樹木の足元などに植えられているのをよく見かけます。
  • 水やり: 極端な乾燥を嫌います。土の表面が乾いたらたっぷりと与えてください。
  • 耐寒性: 非常に強く、ドイツの冬(Winterhärte)でも屋外で越冬可能です。
  • 手入れ: ランナー(匍匐茎)を伸ばして増えるため、広がりすぎた場合は適宜整理します。
  • 注意点: 香りを楽しむためには、風通しが良すぎない場所に植えるのがコツです(香りが滞留しやすいため)。

【コラム】ヨーロッパとスミレの深い関係

皇后ジョゼフィーヌとナポレオンの愛

ナポレオンの妻ジョゼフィーヌが、このニオイスミレをこよなく愛したことは有名です。彼女の命日にはナポレオンが墓前にスミレを供え続け、彼がセントヘレナ島へ流される際も、彼女が贈ったスミレのメダルを身につけていたと言われています。

食卓を彩る「砂糖菓子」

ドイツやオーストリアでは、この花を砂糖漬けにした Kandierte Veilchen が伝統的なお菓子として知られています。特にウィーンの王室御用達のカフェなどが有名ですが、手作りしてケーキのデコレーションに添えるのも、いけばな的な「彩り」の楽しみ方に通じるものがありますね。

「謙虚」という美徳

背を低くして咲く姿から、西洋では古くから「謙虚(Demut)」の象徴とされてきました。

いけばな

花材として使った暁には、写真を載せたいと思います。

花材:
花器:
花型:

花材として

いけばなで扱う際は、その控えめな高さを活かし、他の花を立てつつも独自の存在感を放つ「根締め」のような役割として配置すると、その魅力が際立つかと思います。

花に対する個人的レビュー

このレビューは、育てた感想、いけばなで使う時の個人的感想、備忘録です!

ニオイスミレ
総合評価
( 4 )
メリット
  • 育てやすい
デメリット
  • 繁殖力が高い

日記・成長記録

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