十月桜(ジュウガツザクラ)は、秋から冬にかけて咲く珍しい桜のひとつです。
名前のとおり、10月頃から開花し、冬の間もぽつぽつと花をつけながら、翌春にも再び咲く「二度咲き」の特徴を持っています。
真冬にこの桜を見たときは、その存在に驚かされました。でも、どの季節に咲いていても、やっぱり桜の花は可愛らしいものですね。
細く繊細な花びらを持ちながらも、寒さに耐えて咲く姿はとても健気に映りました。
この記事では、十月桜の魅力、育て方、花言葉、そして果実についても紹介します。
目次
花写真
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Nikon D7100
ドイツ南西部
写真は、我が家のジュウガツサクラです。
花の基本情報
和名: | ジュウガツザクラ(十月桜) |
---|---|
別名: | 小彼岸桜(コヒガンザクラ)の園芸品種 |
学名: | Cerasus × subhirtella ‘Autumnalis’ |
独語名: | Frühjahrs-Kirsche |
英語名: | Winter flowering cherry |
科・属名: | バラ科・サクラ属 |
分類: | 高木 |
原産地: | 日本 |
開花期: | 第一期(秋〜冬):10月〜12月ごろにぽつぽつと咲く 第二期(春):3月〜4月に満開になる |
花色: | |
実色: | |
樹高: | 5〜10m程度に成長 |
花言葉: | 「静かな喜び」→ 秋から冬にかけてひっそりと咲く姿に由来しています。 「優れた美人」→ 淡い色の花が上品で美しいことから。 「精神の美」→ 厳しい寒さの中でも咲くたくましさを表しています。 |
その他: |
十月桜の魅力
- 長期間楽しめる
秋から春にかけて、途切れることなく花が見られるため、桜の中でも特に長く楽しめる品種です。 - 冬の寒さの中で咲く桜
一般的な桜が咲かない冬の時期に花をつけるため、冬の庭園や公園を彩る貴重な存在です。 - 春の桜と競演
春にはソメイヨシノなどの桜と一緒に咲くこともあり、異なる品種の桜を同時に楽しむことができます。
十月桜の育て方
- 日当たり:日当たりの良い場所を好む
- 土壌:水はけの良い土が適している
- 水やり:根付いた後は特に手間はかからない
- 剪定:花後に形を整える程度でOK
十月桜には実ができる?
十月桜には果実ができることがあります。
桜の花が咲いた後、果実(サクランボ)もつくことがありますが、一般的に十月桜の果実は小さくてあまり食用としては利用されません。
実がなること自体は珍しいわけではなく、果実は見た目が赤いサクランボに似ています。しかし、通常は観賞用として育てられるため、果実を収穫して食べることは少ないです。
ただし、果実がしっかりと成熟するかどうかは、栽培環境や交配などの条件にもよるため、必ずしも全ての十月桜に果実がなるわけではありません。
そのため、観賞目的で育てる際には、果実の有無はあまり重視されないことが多いです。
日本で十月桜が見られる場所
- 日本各地の公園や庭園に植えられている
- 有名なスポット:
- 東京・新宿御苑
- 京都・円山公園
- 奈良・奈良公園 など
冬の寒さの中で咲く桜は、どこか儚くも美しい印象を与えてくれます。もし機会があれば、ぜひ十月桜を探してみてください!
いけばな
花材として使った暁には、写真を載せたいと思います。
花器:
花型:
花材としての十月桜
我が家にある十月桜はまだ小さな木なので、いけばなには使ったことがありません。
ただし、他の桜と同じように取り扱う必要があると考えています。
花に対する個人的レビュー
個人的感想、備忘録です!
このレビューは、育てた感想、いけばなで使う時の
十月桜
メリット
- 秋から春先まで長く楽しめる
- お世話は楽
デメリット
- 庭で花見が出来るようになるには成長がゆっくり