支那満作（シナマンサク）Hamamelis mollis

冬の終わりから春にかけて、黄金色の花を咲かせるシナマンサク。

寒さの厳しい時期に、細長いリボンのような花びらを広げる姿は、春の訪れを感じさせます。

特にドイツでは、庭園や公園でシナマンサクが多く見られ、冬の景観を彩る貴重な花木です。

今回は、シナマンサクの基本情報や特徴、育て方について紹介します。

花写真

花の基本情報

和名：	支那満作（シナマンサク）
別名・通称：	金楼梅（キンロウバイ）
学名：	Hamamelis mollis
独語名：	Chinesische Zaubernuss
英語名：	Chinese witch hazel
科属：	マンサク科（Hamamelidaceae） マンサク属（Hamamelis）
分類：	落葉低木
原産地：	中国
開花期：	1月から3月
花色：
実色：	—
背丈：	400cm
花言葉：	シナマンサクの花言葉 「幸福の再来」 マンサク（Hamamelis japonica）の花言葉 「ひらめき」「呪文」「魔力」「霊感」

シナマンサクの特徴

シナマンサクは、中国原産の落葉性低木で、ヨーロッパをはじめ世界各地で観賞用として広く植えられています。

日本のマンサク（Hamamelis japonica）とよく似ていますが、シナマンサクの方が花が大きく、甘く爽やかな香りが強いのが特徴です。

また、シナマンサクの葉はやや大きく厚みがあり、光沢があります。

秋には美しく黄葉し、四季を通じて楽しめる樹木です。耐寒性が高く、ドイツのような寒冷地でも元気に育つため、庭木として人気があります。

シナマンサクの育て方

環境:
日当たりと風通しの良い場所を好みます。寒さに強いですが、乾燥しすぎないよう適度な湿度を保つことが重要です。

土壌:
水はけの良い土を好みます。腐葉土を混ぜてふかふかの土を用意すると、健康的に育ちます。

水やり:
植え付け後の1～2年は乾燥を避け、適度に水を与えます。根付いた後は自然の降雨で十分ですが、長期間雨が降らない場合は水やりが必要です。

剪定:
自然樹形を楽しめるため、大きく形を整える必要はありません。不要な枝や込み合った枝を剪定する程度で十分です。

病害虫:
比較的病害虫に強いですが、まれにカイガラムシやアブラムシが発生することがあります。風通しを良くし、早めの対策を心がけましょう。

支那満作（シナマンサク）と満作（マンサク）の違い

満作（マンサク）の基本情報

• 学名: Hamamelis japonica
• 科名: マンサク科（Hamamelidaceae）
• 属名: マンサク属（Hamamelis）
• 原産地: 日本
• 開花時期: 2月～3月
• 花の色: 黄色、オレンジ、赤
• 別名: 早春花（そうしゅんか）、ゴールドブッシュ
• 特徴: ひも状の花びらが特徴的で、早春に開花する。秋には紅葉し、観賞価値が高い。

日本のマンサクとの違い

シナマンサクと日本のマンサク（Hamamelis japonica）はよく似ていますが、以下のような違いがあります。

生育環境: シナマンサクは耐寒性が高く、寒冷地でも育ちやすい傾向があります。

花の大きさと香り: シナマンサクの方が花が大きく、強い香りがあります。

葉の形と質感: シナマンサクの葉は大きく、厚みがあり光沢があるのに対し、日本のマンサクはやや小ぶりです。

開花の時期: シナマンサクの方がやや早く開花し、冬の終わり頃から咲き始めます。

項目	シナマンサク (Hamamelis mollis)	マンサク (Hamamelis japonica)
原産地	中国	日本
花の大きさ	大きめ	小さめ
花の色	濃い黄色（品種によって赤やオレンジもあり）	明るい黄色（品種によって赤やオレンジもあり）
花の香り	強い	ほとんど無香
開花時期	1月～3月（やや早め）	2月～3月
葉の特徴	大きく、厚みがあり光沢がある	やや小さく、薄めでマットな質感
耐寒性	強い（寒冷地でもよく育つ）	やや弱い
樹形	樹高3～5m、枝が広がることが多い	樹高2～4m、コンパクトな形

いけばな

花材として使った暁には、写真を載せたいと思います。

花材として

花に対する個人的レビュー

  このレビューは、育てた感想、いけばなで使う時の個人的感想、備忘録です！