ノハラガラシ Sinapis arvensis

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アブラナ科の植物で、日本では市街地の道端や空き地などに見られる帰化種です。

地中海沿岸地域が原産とされ、古代ローマ時代から栽培されていた記録があります。

日本には中国を経由して伝わり、江戸時代初期にはすでにその存在が記録に残されています。

ドイツでも広く分布し、特に畑や休耕地(Brache)で群生することが多い植物です。

この記事では、ノハラガラシの基本情報や特徴、カラシ菜や菜の花との違いについて詳しく解説します。

目次

花写真

2019.10
Nikon D300
ドイツ南西部

花の基本情報

和名:ノハラガラシ
別名・通称:オニイヌガラシ、ナタネモドキ
学名:Sinapis arvensis
独語名:Ackersenf, Falscher Hederich oder Wilder Senf
英語名:charlock mustard, field mustard, wild mustard or charlock
科属:アブラナ科(Brassicaceae)
分類:一年草
原産地:地中海沿岸地域
開花期:3月から5月(春から初夏)
花色:
実色:
背丈:30cmから80cm
花言葉:

ノハラガラシの特徴

ノハラガラシは春から初夏にかけて黄色い花を咲かせる一年草で、鋸歯状の細長い葉を持ち、サヤ状の果実の中に辛味のある種子を含みます。この種子は香辛料や薬用として利用されることもあります。

ドイツにおけるノハラガラシ

ドイツでは、休耕地や農地の一部として自然に生えていることがあり、特に肥沃な粘土質の土壌で群生する傾向があります。そのため、単なる道端の雑草ではなく、一面にノハラガラシが広がる畑のような光景を見ることもできます。さらに、温暖な気候では秋や冬にも花を咲かせることがあり、一年を通じて目にすることができる植物です。

ノハラガラシ・カラシ菜・菜の花の比較表

項目ノハラガラシ (Sinapis arvensis)カラシ菜 (Brassica juncea)菜の花 (Brassica rapa)
花の色と形黄色、小さめで密集して咲く黄色、大きめでやや疎らに咲く黄色、花びらが丸みを帯び密集
葉の形細長く鋸歯が目立つしっかりしていて食用向き丸みを帯びた葉
用途種子は辛味があり、香辛料・薬草として利用葉や茎を食用(漬物・炒め物)つぼみ・葉・茎を食用(おひたし・炒め物)
生息地日本の道端・畑・休耕地、ドイツの畑や雑草地主に栽培されるが、一部野生化野生でも見られるが主に栽培
特徴雑草として繁殖力が強いピリッとした辛味がある甘みがあり食べやすい

ノハラガラシは、カラシ菜(Brassica juncea)や菜の花(Brassica rapa)と見た目が似ていますが、いくつかの違いがあります。

  • 花の色と形: どれも黄色い花を咲かせますが、ノハラガラシの花は小さめで密集して咲くのが特徴です。
  • 葉の形: ノハラガラシの葉は細長く、鋸歯が目立ちます。カラシ菜の葉はしっかりしていて食用向き、菜の花は丸みを帯びた葉が特徴的です。
  • 用途: ノハラガラシの種子は辛味があり、香辛料や薬草として利用されることがありますが、カラシ菜は主に食用として栽培されます。

いけばな

花材:アオムギ、ノハラガラシ、モミの葉
花器:自作花器
花型:盛花

花材として

茎が細く、水が下がりやすいため扱いに注意が必要。

花に対する個人的レビュー

このレビューは、育てた感想、いけばなで使う時の個人的感想、備忘録です!

ノハラガラシ
総合評価
( 3.5 )
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